経理職に転職した際、実際に面接で聞かれた内容をお話します。
この記事を書いている私は、経理職5年目、在職中です。
未経験ながら、経理職へ転職できた実体験を元にお話します。
面接で聞かれたこと(特徴的な質問3つを発表)
- 石橋はたたいて渡る?
- 英語を話すことはできる?
- 今、興味があることを何でもよいので挙げてみて
この3つの質問は特に印象的だったので、入社後、当時の上司と答え合わせをしました。
その話を元に、この3つの質問の意図を解説します。
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石橋はたたいて渡る?
この質問が来たとき、回答は叩いて「渡る」か「渡らないか」の二択になるはずです
2分の1の確率で正解なのか…?と思いながら、どういう意図があったのか聞いてみました。
石橋を叩いて渡るとは、用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うこと。
仕事に対する姿勢を図る質問
経理の仕事は、基本「強行突破」ができないようなことばかりです。
末端部署のため、関連部署の支持方針に従い、経理処理を進めるのが一般的な流れになります。
これは、経理の仕事が「チェックの最終段階」で、後戻りができない可能性が高いためです。
「叩いて渡らない」と答えた場合には、チェック機能としての役割を果たしてもらえないのではないか…といったところをポイントに、どんな答え方をするのか?見ている質問でした。
英語を話すことができる?
これは今の時代、どこの会社でも、あり得る質問かと思います。
面接を受けた今の会社は、海外に店舗がありませんでした。
それでもこの質問をした意味は、会社が海外展開を決めたときに、海外へ行けるかどうか。
海外の会計書を読むことになったときに使えるか否か。
今は、日本の会計基準だけど、将来、IFRS(国際会計基準)を採用しようとしたら、英語を読まないといけないかもしれないよ
という視点から聞かれたことでした。
今、興味があることを何でもよいので挙げてみて
この質問は、もはや、意味がわかりませんでした。
興味があるものを列挙したあと、実は、この質問には続きがあります。
「では、その中で1つ、自分が一番気になる分野について、好きに話してみて」
驚きの質問でした。聞かれた理由がさっぱりわかりませんでした。
しかし、この質問の重要なポイントは、内容の正誤ではありません。
質問の意図は、自分が興味のあることについて、どこまでお話ができるか否か、「コミュニケーション能力」と「思考力」を試す問題でした。
経理職へ転職するときの、面接対策とは
この記事を書いている私は、正直、面接対策はしていません。
面接の半分くらいは、だいたい皆さまご自身のことをお伺いされるので
自己分析さえできていれば、特に問題はないかと思うのですが、
ここでは「経理職」目線で、対策をするならばという点でお話していきます。
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経理職として働く重要なポイントは
- チェック機能を果たしてくれるか
- コミュニケーション能力があるか
- 知識習得に向けて向上心があるか
実際に働いてみて思う、重要ポイントは、この3つになります。
チェック機能を果たしてくれるか
経理の仕事は末端部署です。役割としては、業務の最終完結部署になります。
ここでは、先の部署の方々が作り上げてきた実績(営業さんなら、営業成績)を、数字という形であらわす大切な役割を果たします。
そのためには、チェック機能が欠かせません。ここで間違えると、営業さんたちの苦労は水の泡になってしまいます。
そのほかの目線で言えば、計上する勘定科目を間違えると、税金の計算にも影響します。
つまり、失敗すると納税額が変わってしまうということです。とにかく、ミスが許されない部署になります。
なので、チェック機能を果たしてくれるか否かを重要部分としてみています。
コミュニケーション能力があるか
関連部署との関わりが多く、書類に不備があると直してもらう必要があります。
そのため、多くの方とコミュニケーションを取ることになり、その大半はこちらから「お願い」する立場にもなります。
提出期日を提示しても、提出してもらいないことも多々あります。
実際に数字が発生しているものを、「ないもの」としてスルーすることができないので、各部署とコミュニケーションを取りながら資料を出してもらえるように工夫する必要があります。
そこを上手にコントロールできる人が必要になるため、コミュニケーション能力がある人を採用する傾向にあります。
知識習得に向けて、向上心があるか
経理処理をするためには、簿記を始め、最低限の知識が必要になります。
最初は何もできなくても(知識がなくても)大丈夫です。
しかし、働いていくうちに、「結局これはどうしてこうなるのだろう」という疑問が沸きます。
つまり、必然的に知識が必要となってくるのです。
税理士ほどの知識がなくとも、最低限の簿記の知識や、税法の勉強まで進んでいれば、経理職として十分働けるようになります。
この視点から言える大きなポイントは、勉強すれば昇格のチャンスが大きいということです。
勉強すればするほど、ステップアップを図れるやりがいのある仕事になります。
是非、チャレンジしてみてください!